TB JOURNAL

おいでやす、京都イノベーションツアー

REPORT

“need of needless”=「無用の用」という考え

皆様こんにちは、株式会社グローバルプロデュースの山本です。
今回、某大手企業さまのイノベーションツアーにおける京都妙心寺退蔵院でのパーティに、 英語アテンドスタッフとして参加させていただきました!

ここで妙心寺の歴史を少し。
この妙心寺の地は、平安京の北西部に位置しており、第95代花園天皇は、上皇となった際に離宮萩原殿、別名花園御所を構えました。そして、1335年(建武2年)に花園上皇は、出家し法皇となり、この花園御所を禅寺としました。これが鎌倉時代に建てられた妙心寺です。

妙心寺の数多くある塔頭の中でも、退蔵院は屈指の古刹として知られています。
退蔵院の始まりは今から600年以上前の1404年(応永11年)、妙心寺の三祖と言われている無因宗因禅師が創建しました。
退蔵院は妙心寺とともに応仁の乱で焼失してしまいますが、1597年(慶長2年)に亀年禅師によって再建され、現在に至ります。

お客様は世界各国からいらっしゃっていて、この日本の文化が大いに詰まった庭園の美しさや松山副住職のお話、舞妓さん、芸妓さんの舞を大変真剣に楽しんでいらっしゃいました。

松山副住職は世界的なプレゼンテーションイベントTEDにも出演していらっしゃる有名な方で、イノベーションについての英語でのお話は大変興味深かったです。

特に“need of needless”=「無用の用」という考えがイノベーションに必要であるという説明に深く納得し、共感をしました。

「無用の用」とは、役に立たないと思われているものが、実際は大きな役割を果たしているということ。そして、そのようなものをつくり出すということがイノベーションであり、それは永遠に突き詰めていくことができるような気がします。
「用の用」に留まらず、必要のないと思われるものの中へも必要なものを生み出すことのできる、そんなイベントディレクター、人間でありたいと思います。

イベントには舞妓さん、芸妓さんもお越しになりました。
こちらの多くの皆様も、英語が堪能で驚きました。

相手におもてなしをお届けするためには、自らが進化していく必要があると改めて感じます。
松山副住職のお話からも、海外のお客様に喜んでいただくために皆さんが英語を学んでいるということからも、イノベーションの重要さを学びました。

第二幕は書院でのお食事会。

皆様、舞妓さん、芸妓さんのお化粧や髪型、着物に興味を持ってくださり、沢山質問してくださいました。私もお客様と舞妓さんとの通訳などを通して、日本のおもてなしの素晴らしさに触れることができました。
これからもお客様に喜んでいただけるよう、沢山学んで励んでまいります!!